日中対照言語学会
The Association of Japanese Chinese Contrastive Linguistics
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  • 日中言語対照研究論集 第13号

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          第20回大会(2008年12月23日開催)の報告
 
 第20回大会は、予定通り去る2008年12月23日(火・祝日)、大東文化会館を会場に開催されました。出席者は会員・非会員合わせて45名でした。
 当日の発表者とタイトルは、以下の通りです。
1)金英顺(大東文化大学大学院)『日中現行漢字の字形比較』
2)赛希雅拉图(桜美林大学大学院)『中国語・モンゴル語バイリンガルの日本語学習--  語彙学習を中心に』 
3)白爱仙(大東文化大学)『存在表現における日本語と中国語』
4)黄婉婷(大阪大学大学院)『中国語の語気助詞“吧”に関する一考察』
5)鈴木康之(大東文化大学名誉教授)特別講演『あるべき姿の連語論』
6)高橋弥守彦(大東文化大学)『連語論から見る「“过”+空間詞」について』
7)王学群(東洋大学)『中国語の時間構造について--体系的な視点から』
8)张岩红(大连外国语大学)『“刚……了”について』
9)续三义(東洋大学)『禹王话(山西省)和普通话的“了”』
 
 終了後、2008年度の総会が開催されました。
 議案と審議結果については、次の報告書をご覧ください。
 
          2009年1月27日開催 常務理事会 議事録
 
会場: 大東文化会館4階会議室
出席者:佐藤富士雄(理事長)、高橋弥守彦(副理事長)、石毛文茂(常務理事)、王学群(同)、    続三義(同)、劉勲寧(同)、安本真弓(会計担当)、橋本幸枝(監査担当)
議題:
 1.会則の改訂について
    佐藤が作製した改訂案を基に審議。会の目的、事業、事務局、事務局長、常務理事 会、総会の開催時期等について改訂ならびに補充を行うこととした。
 2.2009年度の大会開催日時ならびに会場校について
      春の大会は5月24日(日)、会場は東洋大学白山校舎を第1候補、大東文化会館を 第2候補に、使用を打診することとした。その後、東洋大学白山校舎に決定。
        冬の大会は12月20日(日)を第1候補、12月13日(日)を第2候補に、会場に ついては、張黎副理事長に大阪地区で探していただくことにした。
    ※その後、張黎副理事長より「冬の大会を12月13日に、昨年6月に初の関西地        区大会を開催したときと同じ「大阪産業大学大阪駅前サテライトキャンパス」で開        催できることになった」との連絡が入った。
 3.春の大会の研究発表受付期間について
    春の大会は、来る5月24日(日)に東洋大学白山校舎(スカイホール)で開催する。 研究発表を希望する会員は、3月31日(火)までにタイトルと要旨(500字程度) を添えて、事務局または理事長宛に申し込んでいただき、審査を経て承認された場 合は5月14日(木)までに、レジュメの電子データと印刷版を事務局に提出してい ただくことにした。
 4.その他
     会計担当の安本真弓氏より、昨年12月23日(日)開催の第20回大会の参加者数 が45名であったこと、ならびに会場での参加費、年会費の納入状況、会誌の販    売状況などが報告され、了承された。   
                                                 ※以上 (佐藤富士雄 まとめ)
 
               日中対照言語学会月例会報告
 
1月例会
人と題:黄潔(大東文化大学大学院中国語学専攻修士過程1年)
「可能表現“能/不能VR”と“V得/不R”について」 
   小西佳奈(大東文化大学大学院中国語学専攻修士課程1年)
「語気助詞“呢”の機能について」
と き:2009年1月17日(土)午後7:00~9:10
ところ:大東文化大学法科大学院信濃町校舎(信濃町駅下車、駅ビル3階)
発表要旨:
1.「可能表現“能/不能VR”と“V得/不R”について」(黄潔)
黄潔は先行研究と例文を分析することにより、両者の違いを次のように分析した。
「能VR」と「V得R」とが「可能」を表すとき、動詞の他動性の高低にかかわらず、両者とも用いることができる。ただし、「可能」を表すときは「能VR」のほうがよく見られる。“得”は「V得R」という構造の発展にともない「可能」という意味が付与されたからである。「可能」という意味を与えられた“得”は、それ自身で「可能」の意味をもっている“能”で作る「能VR」構造ほど肯定の程度が高くないと考えられる。それが「能VR」と「V得R」の使用状況不均衡をつくる理由のひとつになっている。
「不能VR」構造は言語環境によって、「禁止」と「不可能」を表すことができる。「禁止」を表す場合は、悪い結果をもたらす言語環境が不可欠な条件である。「不可能」を表す場合は、文中にそのことが実現できない原因のあることが欠かせない条件である。「V不R」構造は「不可能」しか表せないが、「不能VR」構造のような条件がなくても[不可能]を表すことができるので、「不可能」を表す場合は「V不R」構造のほうが多く見られる。
2.「語気助詞“呢”の機能について」(小西佳奈)
小西も先行研究と例文の分析により、“呢”の機能について、次のような結論を出した。
1)基本的な働き(“呢”のプロトタイプ) 
   →語気を和らげる。
2)派生的な働き(“呢”のバリエーション) 
ⅰ 疑問文における“呢”の働き(“呢”を省略できない省略疑問文から分析)
→出来事との関係を表す。
ⅱ 平叙文における“呢”の働き(“呢”を省略できない平叙文から分析)
①話し手の気持ちが強く反映されていることを表す。(→可~“呢”)
②出来事との関係を示す。(→動作の進行、持続を表す“呢”)
また、語気助詞を翻訳する場合は、語気が明確に翻訳されている場合と、そうでない場合とがある。これは、文脈や翻訳者の表現方法の違いも多少関係していると思われるが、“呢”の働きを語気に明確に反映させた方がよいのではないか、と思う部分もある。どうしてこのような現象が起こるのかは、今後さらに研究を進めていく方針である。         以上
                                                (高橋弥守彦まとめ)
 
 
■春の大会の研究発表募集について
 常務理事会報告でもお伝えしたとおり、2009年度の春の大会は、来る5月24日(日)に東洋大学白山校舎(スカイホール)で開催されることになりました。研究発表を希望する会員は、3月31日(火)までに、氏名、所属、発表のタイトルと要旨(500字程度)を添えて、事務局または理事長宛に申し込んでください。(電子メール、郵送いずれも可)
審査の上、承認の通知を受け取った場合は、司会者に大会の1週間前までにレジュメを届ける必要上、10日前の5月14日(木)までに、発表用レジュメの電子データ(電子メールで可)とそれを印刷したものを、事務局に提出(郵送)してください。
 現在会員でない方が研究発表を希望される場合は、大会当日までに入会手続きをし、2009年度の会費を納入してください。入会金は不要で、会費は社会人が4000円、院生は2000円です。12月大阪大会(ヴォイス特集)での研究発表の権利と、2009年度の学会誌を無料で受け取る権利も同時に得られます。                    申し込み先は次の通りです。
事務局:〒112-8606東京都文京区白山5-28-20 東洋大学経営学部 2号館21206号
        王学群研究室   メールアドレス:ogakubun@toyonet.toyo.ac.jp
理事長:〒192-0393東京都八王子市東中野742-1 中央大学法学部 佐藤富士雄研究室                                  (佐藤富士雄)
 
■ 月例会研究発表者募集
月例会研究発表希望者は氏名、所属、タイトルを添えて、王学群(本年4月~来年3月)、王亜新(本年4月~9月)、高橋弥守彦(本年10月~来年3月)までお申し込みください。 毎回の発表者は原則として1名ですが、希望者が多い場合は2名までとし、それを超えた方は次回以降とさせていただきます。
王学群:〒112-8606東京都文京区白山5-28-20 東洋大学経営学部 2号館21206号    王学群研究室    メールアドレス:ogakubun@toyonet.toyo.ac.jp 
王亜新:〒112-8606東京都文京区白山5-28-20 東洋大学社会学部 2401A 
        王亜新研究室     メールアドレス:yaxin@toyonet.toyo.ac.jp
高橋弥守彦:〒175-0045東京都板橋区西台4-4-3-315 
    電話・ファクス:03-3933-2063 メールアドレス:3441748402@jcom.home.ne.jp                                    (王亜新)
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