日中対照言語学会
The Association of Japanese Chinese Contrastive Linguistics
日中对比语言学学会
   Search
Skip Navigation Links
ホーム
学会について
学会の歩み
会則
学会月例会
学会会報
役員名簿
投稿規定
新刊学会誌
既刊学会誌
既刊特集号
入会登録
お問い合わせ
全国大会
2012年1月定例月例会報告
2011年11月定例月例会報告
2011年10月定例月例会報告
2011年7月の月例会
2011年6月の月例会
2011年2月の月例会
2010年10月の月例会
2010年11月の月例会
Scroll up
Scroll down
会報2012年01月
会報2011年10月
会報2011年6月
会報2011年4月
会報2011年2月
会報2010年6月
会報2010年2月
会報2009
Scroll up
Scroll down
2011年冬季大会
2010年冬季大会
2010年全国大会
2009年冬期大会
2008年度総会
2008年冬期大会
Scroll up
Scroll down

Gallery

  • 日中言語対照研究論集 第13号

Links

  • 白帝社
Skip Navigation Links>学会会報>会報2010年2月

日中対照言語学会会報(NO.10)     2010年2月12日発行

会報担当:佐藤富士雄 高橋弥守彦

目次

1.日中対照言語学会常務理事会報告(2010年1月23日、土曜日)

2.2009年度冬季大会報告(2009年12月23日、日曜日)

3.第23回大会(2010年春期大会)の研究発表者募集について

4.年会費納入・入会申込

5.日中対照言語学会1月例会報告

 

1.日中対照言語学会常務理事会報告(2010年1月23日、土曜日)

日中対照言語学会常務理事会が2010年1月23日(土)、大東文化会館で開催され、以下のことが話しあわれた。

議題1.春季大会、会則、役員改選について

1) 春の大会について:

本年5月23日(日)に、「ヴォイス特集大会」として、高千穂大学(東京都杉並区)において開催する。発表者は8名程度。4月中旬を締め切りに、学会会報、学会ホームページ、書店の小冊子等により募集を行う。研究発表終了後には総会を開催する。そのための準備事項を確認し、担当者を決定した。

2)会則の改訂について:

佐藤理事長が中心となって前回の案を基に改定案を作成し、常務理事会を経た後、総会に諮って承認を得ることにする。

3) 役員改選の手続きと役員の任期について:

理事長については当分の間、常務理事会で次期理事長候補者を選出し、総会に諮って承認を得る形で行く。理事長をはじめとする役員の任期についても、常務理事会で検討し、必要があれば総会に諮って変更する。

 

議題2.月例会について:

今まで通り、原則として毎月第3土曜日に開催することを確認。(但し8月は休会。)2010年度も大東文化大学と東洋大学で開催する。発表者については、常務理事が月別に責任を持ち募集することを確認。

 

議題3.学会誌について:

1)第12号の編集状況:現在すでに査読を終了し、採用論文を決定している。

2)査読の方法について:査読報告書には、査読の結果をABCの段階方式で記入しているが、さらに厳密を期すため点数制を導入する。他の学会の査読報告書の様式を参考に、次回の査読に間に合うよう書式を決定する。査読者の人数は現在2名であるが、客観性を高める意味で3名体制によって行う。

3)編集委員長について:現在編集委員長は、査読で問題があった論文について一人で読み直して採否を決定する仕事を行っているが、仕事量が多いので、常任理事会で委員長と副委員長を選び分担して行えるようにする。 

 

議題4.昨年12月開催の冬季大会の報告について:

2009年12月13日(日)、大阪駅前の大阪産業大学梅田サテライトキャンパスで開催された冬季大会に関して、会計担当の安本真弓会員より、参加人数、大会開催費用等の報告があり、了承された。

                          以上、書記担当橋本幸枝氏作成 

2.2009年度冬季大会報告

 第22回大会は、予定通り昨年12月13日(日)に、張黎常務理事の勤務校である大阪産業大学梅田サテライトキャンパスを会場に、無事開催された。当日は、関西地区在住の会員、非会員を中心に33名の参加者を迎え、講演、発表ともにレベルが高く、フロアとの質疑も活発に行われ、内容の濃い大会となった。

特別講演、研究発表の内訳は以下の通り。

特別講演:1本

 山口治彦(神戸市外国語大学)『対照研究の意義と方法』

研究発表:6本

(1) 王彩丽(神戸市外国語大学院生)『「トイウ」連帯節に対応する中国語表現』

(2) 毕晓燕(北京大学院生)『「遠い/近い」と名詞の組み合わせ』

(3) 下地早智子(神戸市外国語大学)『時空間メタファーの日中対照:Front/Back,       Up/Down』

(4) 高橋弥守彦(大東文化大学)『日中対照関係から見る文成分について』

(5) 岡本俊裕(京都外国語大学)『中国語から見た日本語自動詞の特性』

(6) 续三义(東洋大学)『「手術をする」と“做手术”』

書店の出店:2社(東方書店、朋友書店)

 

3.第23回大会(2010年春期大会)の研究発表者募集について

 常務理事会議事録にもあるとおり、第23回大会は「ヴォイス特集」として、来る5月23日(日)に、東京杉並区の高千穂大学で開催されます。(交通:京王井の頭線西永福駅下車、北へ徒歩10分)

 大会での研究発表を希望される会員は、題名と250字程度の要旨を添えて、電子メールまたは郵便で、4月20日までに日中対照言語学会のホームページまたは事務局へお申し込み下さい。本部で審査を行った後、採否をご通知いたします。テーマは原則として「ヴォイスvoice:動詞の表す動作に主語がどう関わるかを表現する文法形式。態。主語が動作の主体であれば能動態、客体であれば受動態。「相」とも訳す」(『広辞苑』より)に関するもので、他の雑誌や論文集に掲載予定がないものに限ります。現在会員でない方の場合は、申し込みと同時に入会手続きをとっていただくことが必要です。

申込先:日中対照言語学会事務局  王学群

〒112-8606

東京都文京区白山5-28-20,東洋大学経営学部2号館21206号室

 以上 文章責任 佐藤富士雄 

3.年会費納入・入会申込

※年間会費未納の会員におかれましては、至急お支払い願います。なお、行き違いがありましたならば、お詫び申し上げます。

※入会申し込み、学会費の納入も受け付けます。(社会人4000円、院生2000円)

 

4.日中対照言語学会1月例会報告

日中対照言語学会1月例会(1月23日(土)18:00~20:00)が大東文化会館(k-403)で開催され、時間が足らないほど活発な質疑応答がなされた。研究発表者とテーマなどは下記の通りである。
1.
神野智久(大東文化大学修士課程)
テーマ:「認知と時間的方向性にまつわる“了”について」

 発表者の研究は、語気助詞“了”の語気としての用法とコンテクストから見る機能的な意味分析とに分けられる。

これまでの中国語学界では、語気助詞“了”の用法は、主として「変化、発生、実現、達成」などを表すという面から議論がなされてきた。

発表者は前半部分で語気助詞“了”が反射的な内省を得ない感情を含んだ語気と内省を得た機能的な意味との2つに分けられることを時間論と認知言語学、そしてN・チョムスキーの言語理論を組み合わせることによって証明できるのではないかという観点から、語気助詞“了”を分析した。後半部分では、語気助詞“了”の機能的な意味は、これまで「~シタ、~シテイル、~スル」と対応するとされてきたが、「頑張ってきた」のような時間的方向性補助動詞「~テキタ」も、文中における“一直”などを含んだコンテクストの影響により“了”が対応していることを証明しようとした。

質疑応答では、語気助詞の“了”について発表者の理論の面からの言及が多く、例文としての言語事実があまりを挙げられなく、言語事実の分析が少なかったことなどが指摘された。また、その言語事実をただ引用するのではなく、言語事実自体もよく吟味する必要性があることなども指摘された。さらに語気助詞の“了”が時間的方向性を表す補助動詞「~テキタ」と、コンテクストの影響により対応することができるかどうかについての真偽性についても疑問の声が上がり、コンテクストの影響により“了”が「テキタ」と訳せるのではなく、文全体を見て「テキタ」と訳せるのであり、“了”とは関係がないという反対意見も出た。どちらがより適切な解釈になるかは今後の更なる研究が待たれるであろう。

 

2.佟利功(東北大学博士課程)
テーマ:恩恵表現に関する日中対照研究――話者の捉え方の比較を中心に――

発表者は、日本語「~テモラウ」表現と対訳中国語表現の比較によって、日中両言語の用法上の差異を明らかにした。その上で、中国語を母語とする日本語学習者の日本語補助動詞「~テモラウ」表現の習得難の原因を明らかにした。発表者の分析は下記の通りである。

先ず、日中両言語の最大の差異は、日本語の補助動詞「~テモラウ」表現が対訳中国語表現の全てにおいて、中国語表現にないという言語事実である。この点が中国語学習者に「~テモラウ」表現の使用に馴染めない主な原因だと発表者は分析した。

次に、対訳中国語表現の形式から見ると、直訳日本語文を見て分かるように、「~テモラウ」表現は中国語の「本動詞の裸の形」に対応し、しかも、主語までが日本語の原文と異なる表現になっているものもあれば、主語が日本語の原文と一致していても、「使役形」と対応したり、「頼む」や「願う」、「受ける」などの直訳の動詞と対応したり、「ほしい」や「受身形」と対応したりする場合もあることが、発表者の調査の結果分かった。

結論として、中国語学習者が日本語「~テモラウ」に対応する中国語のそれらの表現形式を優先的に選択するので、「~テモラウ」表現の使用に馴染めないのではないかと考えられる、と分析した。

 

                               ※以上 高橋弥守彦 まとめ

© 1995-2010 The Japanese-Chinese Contrastive Linguistics Society of Japan. all rights reserved.
Login