日中対照言語学会
The Association of Japanese Chinese Contrastive Linguistics
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日中対照言語学会会報(№15) 2011年6月16日(木)発行

会報担当:高橋弥守彦  豊嶋裕子

目次

1.日中対照言語学会常務理事会審議結果

2.2011年度春季大会(大東文化会館)

3.2011年度冬季大会研究発表者募集

4.6月例会報告

※ 事務局より                                                               

1.日中対照言語学会拡大常務理事会審議結果

 とき:2011年6月11日(土)午後3時~5時     

ところ:大東文化会館 K-301

  出席者:高橋弥守彦、豊嶋裕子、佐藤富士雄、王学群、続三義、劉勲寧、椿正美、橋本幸枝

 

(1)  新旧執行部の引き継ぎ

5月24日の大会総会において承認された2011年5月から2013年5月までの役員は以下の通りであることを確認した。(敬称略)

理事長:高橋弥守彦

副理事長:豊嶋裕子、余維

事務局長:王学群

常務理事:

(関東地区)石毛文茂、王亜新、王学群、加藤晴子、佐藤富士雄、続三義、鈴木義昭、高橋弥守彦、竹島毅、豊嶋裕子、山口直人、安本真弓、劉勲寧

(関西地区)張黎、中川裕三、彭飛、余維、下地早智子

理事:

(関東地区)相原茂、阿部博之、安藤好恵、大川完三郎、大橋志華、岡部謙治、北村亮介、 邢志強、呉川、康鸿音、朱継征、祝振媛、鈴木輝康、白銀志栄、竹中佐英子、趙昕,鄭新培、鄭曙光、中村浩一、白愛仙、平山邦彦、丸尾誠、三井啓吉、望月圭子、森山美紀子、安井二美子、山田留里子、魯暁琨、朴貞姫(北京)

  (関西地区)岡本俊裕、于康、戦慶勝

  会計:椿正美

  監査:橋本幸枝、鄭暁青

 

(2)  新役員と役割分担の確認

ホームページ担当:石毛文茂先生が担当。大会および月例会プログラム等、会員以外からも閲覧希望があるので、ホームページを早めに更新し、十分機能させる。

月例会開催校:4,6,7月は東洋大学、10,11,1月は大東文化大学(5月と12月は大会のため無し。8月と3月は休会、9月と2月は必要に応じ開催する。)

月例会世話人:原則として、開催校の教員(東洋大学:王学群、大東文化大学:高橋弥守彦)が担当する。

学会誌編集委員会(学会誌編集委員会の下に編集長・編集委員、および査読委員長・査読委員を置く)

学会誌編集委員長:高橋弥守彦理事長が兼任する。

学会誌編集長:王学群先生が担当。作業負担を軽減するため、複数の委員で作業分担する。委員は王学群編集長が指名し、高橋編集委員長の了承を得て決定する旨、賛同を得た。

学会誌査読委員長:山口直人先生が担当(2011年度)。査読委員は非公開。

特集号編集長:王学群先生が担当。

特集号査読委員長:王学群先生が担当。査読委員は非公開。

会報担当:原則的に常務理事会に関しては豊嶋副理事理長が原稿を担当、大会・月例会については高橋理事長が原稿を担当する。

 

(3)  学会誌第14号の締め切り

2011年9月30日。第15号以降の「投稿規定」(送付先や送付方法、必要な送付物など)は修正の必要があるので、改めて検討した上で改正したものを第14号に掲載する。

 

(4)  特集号の原稿募集状況

一応、6月末までに15本程度集まる見込みだが、原稿の状況に応じて締め切りを8月末程度まで延ばす可能性もある。

 

(5)  2011年度冬季大会

12月25日(日)の開催予定。発表希望者の応募締め切りは10月15日。発表者は8人。そのうち一人は講演の予定。発表希望者は、理事長または事務局長にメールで応募。氏名、住所、電話番号、所属、メールアドレス、発表タイトルと300字前後の要旨を記入したワード文書ファイルを、メールに添付して提出すること。

 

(6)  会報の発行

(2)会報担当の項で確認した通り。

 

(7)  その他  

○「65歳以上で本務校を持たない会員(本務校退職者は退職の翌年から)は、本人の申告に基づき院生会員と同じ会費とする。」この項を会則に加筆、改正する。

○大会での講演は原則的に開催地区の居住者へ依頼し、謝礼は一律1万円とする。ただし例外的に遠隔地から招く場合には、交通費も含めて謝礼2万円とする。月例会も講演を依頼した場合は謝礼1万円とする。

○関西地区理事との意見交換をする必要性から、大会終了後、関西地区大会当日に理事会を開催する。

○次回特集大会(2013年度)のテーマは「モダリテイ」とすることが確認された。関西地区で開催予定。

                                     (文責:豊嶋裕子)

2.2011年度春季大会(大東文化会館)

2011年度春季大会は、5月22日(日)、大東文化会館ホールにおいて開催された。大東文化大学山口直人大会委員長の下、講演1本、研究発表7本があった。参加者は、例年に比べ、若干少なめであったが、活発な質疑応答が繰り広げられ、盛会のうちに終了した。大会終了後、懇親会が和やかなうちに開催された。

資料:2011年度春季大会講演および研究発表:発表者氏名、所属機関、タイトルは以下の通り。

 

研究発表1 神野智久(大東文化大学院修了生)『現代日本語連語論に対応する中国語――「とりつけのむすびつき」を中心に』

研究発表2  臼田泰如(京都大学院生)『日本語依頼表現「(し)てもらって(も)いい(ですか)」に関する一考察――敬語表現の観点から――』 以上司会 豊島裕子(東海大学)

研究発表3 竹島毅(大東文化大学)

『使役表現の教え方と日本語訳について』       司会 王学群(東洋大学)

記念講演 横川伸(本学会顧問)『日中国交正常化に見る言葉の交渉――多大なご迷惑を中心に』         司会 佐藤富士雄(中央大学)

研究発表4  薛華民(九州大学)『中国人日本語学習者のための中日漢字音対照研究』

研究発表5 王其莉(東北大学)『日本語の「なければならない」と中国語の“必须”』          以上司会 加藤晴子(東京外国語大学)

研究発表6  飯嶋美知子(北海道情報大学)『テイルの日中対照研究――日本語の論説文における用法とその指導』

研究発表7 高橋弥守彦(大東文化大学)『日中対照研究から見る“回+空间词”について』        以上司会 続三義(東洋大学)

総会(40分) 司会 三井啓吉(創価大学)

閉会の辞 山口直人大会委員長(大東文化大学)

 ※大会参加費:1000円(会員、非会員とも)。当日は入会申し込みと年会費の納入も受け付けます。 社会人:4000円、大学院生:2000円

 

3.2011年度冬季大会研究発表者募集(関西地区)

2011年度冬季大会は12月25日(日)に関西地区で開催されます。研究発表をご希望される研究者・院生の皆様は10月15日(土)までにテーマと要旨(300字前後)を高橋弥守彦(3441748402@jcom.home. ne.jp)、王学群(ohgakubun@toyo.jp)のいずれかまでお申し込みください。

 

4.6月例会報告

 日中対照言語学会6月定例月例会(6月11日18:00~20:00)は、大東文化会館K401で開催された。研究発表者は王学群(東洋大学)、テーマは「“了1”和“了2”」、司会は高橋弥守彦(大

東文化大学)が担当した。発表は約一時間、質疑応答も約一時間行われた。会場からは盛んな質問があり、王学群氏は丁寧に答えていた。

王学群氏は“了”を“了1”と“了2”に分けず、“了”の基本的な意味は“达界”であるとし、“达界”と“了”の文法的な意味の関係を詳述した。本研究発表は以下のようにまとめられるであろう。

(1)“了”の基本的な意味

“了”という文法マーカーについて、王学群氏の主張する“了1”と“了2”に分けない具体的な文構造や文脈などに縛られる場合の文法的な意味=“特定语法义”、および“特定语法义”を束ねる共通の文法的な意味=“达界”を“了”の基本的な意味とする。

王学群氏によれば、“终了界限达成、整体性观察、开始界限达成”は、“了”という文法マーカーの文構造や文脈に縛られた具体的な文法的意味であり、この三つの具体的な文法的意味を束ねるのは前述の“达界”である。“达界”は、この三つの意味から抽出した上位概念であり、“终了界限达成、整体性观察、开始界限达成”は、その下位概念である。

(2)特殊な文における“了”の働き

本発表で王学群氏は、“了”というマーカーが特殊な文(たとえば、“太好了!”)に用いられるときの文法的な意味についても言及した。その結果、このような特殊な文においても、“达界”からの派生的な用法として考えられる場合もあるものの、“了”は、やはり“达界”によって解釈することが可能である、という考えを明らかにした。

(3)なぜ一つの文に“了”が二回使えるのか

この問題について、王学群氏は、“了”は、一回は形態論レベルで動詞の語尾として用いられ、一回は構文論レベルで文末に用いられ、両者は異なる文法レベルであると分析している。両者は異なる文法レベルで用いられ、異なる働きをしているので、同一文中に同時に使うことが可能であると考えている。また、語尾的に用いられる“了”が省略できるのは、構文論レベルでの“了”が上位概念にあるものだからである、と考えている。

(4)[情态句]の出現説への批判

本発表では、最後に彭利贞(2007/2009) で[情态句] としている“了”を用いる文について考察した。そういう場合であっても、“了”の内的時間構造の意味を保っているので、決して「モダリティ」を表すのに使われているわけではないことを明らかにした。

 

(文責 高橋弥守彦)

 

 事務局より  

1)学会の入会は、日中対照言語学会ホームページ上で随時受け付けています。年間会費は社会人4000円、院生2000円となっています。皆さんの入会を歓迎いたします。

2)毎月の例会の開催は、郵送ではなく、メールにてご連絡させて頂いております。不明の方がいらっしゃいますので、ぜひお知らせいただきたくお願い申し上げます。また、メール変更につきましても、同様にお願い申し上げます。

 

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